MANUFACTURING FLOW OF NAISOUKAWARA瓦の製造工程

内粧瓦がどのような製造工程で生み出されるのかを工程別にご紹介します。
大正から伝承される伝統と職人たちの匠のワザで、ホンモノの「美の価値」をみなさまにお届けします。

FLOW01現土

瓦づくりには「一に土、二に窯、三に細工」と言われる様に、古くから瓦の製造が行われた淡路島には、良質な土が豊富に埋蔵されています。焼きものは原土が原点。 マルアサの提供する瓦はすべて、淡路島で取れる厳選された土を使用しています。

FLOW02土練

原土を真空土練機にて、土中の空気を除去し原土の密度を高め土を練ります。空気が入っていると焼成時に空気が膨張して破裂、ひび割れを起こします。

FLOW03切断

真空土練機の出口の口金部から押し出された土を瓦1枚分の大きさに切断し、成型前の形=「荒地(あらじ)」にします。 この口金の出来具合によって瓦の70%の良し悪しが決まります。

FLOW04成形

瓦の種類ごとに違う金型をプレス機に取り付け、荒地を一定の圧力(約10~40t)を加えて「素地(そじ)」を形成します。この時に適度に離型剤(油)を付けます。 また、プレス機では表現出来ない複雑な細部や別注品等は、熟練の職人の手によって一つ一つ形成されます。

FLOW05磨き

表面を更にきめ細かく滑らかにするために、金ヘラやコテ等で一枚一枚職人が素地の表面を丁寧に仕上げ磨きします。

FLOW06乾燥

素地を平乾燥枠(瓦に合わせて形成された金属枠)に1枚ずつ乗せて台車に並べ、自然乾燥、余熱乾燥(窯の余熱を利用)をします。大切なことは、割れないようにゆっくりと乾燥することと、瓦が曲がらないよう置き方に注意することです。ここで、素地のねじれを修正します。乾燥されたこの段階の瓦を「白地(しらじ)」と言います。

FLOW07検査

白地のねじれやヒビ割れ、傷を1枚1枚検査します。
長年の経験と鋭い眼力、熱い職人魂で、ほんのわずかなねじれやひび割れも決して見逃しません。一枚一枚へのこの手間暇がマルアサの製品の質を至高のものに育て上げています。

FLOW08塗布

ハンガーラインを利用して白地に、はけ土(微粒子の粘土を水で溶いたもの)を塗布します。これを瓦の表面に塗ることにより、淡路瓦独特のいぶし銀が生まれ、瓦表面に出るアクを抑えることができます。

FLOW09積む

はけ土を塗布した白地を1枚ずつ職人が焼成用コンテナに立てて並べます。白地の表面に手が接触しないよう細心の注意が必要です。白地を並べる位置により歪みが生じるので、手積みは長年の経験と職人としての相当な熟練が必要です。

FLOW10焼成

焼成温度約1000℃で約20時間かけてじっくりとしっかりと瓦を焼きあげます。瓦を焼成するための燃料は、季節によって変えています。通常はブタンガスを使用しますが、冬季はプロパンを混合しています。窯1回の焼成で約600kgの燃料を使用します。

FLOW11燻す

焼成後、900℃まで温度が下がったら生ガス(ブタンガス)を1時間程度投入して燻し(いぶし)瓦の表面に炭素膜を作ります。この段階でいぶし瓦の色艶が決まります。

FLOW12選別

瓦に付着したススを払い、熟練の技と高度な選別眼を持つマルアサの技術士により、ひび割れが無いか、曲がっていないか、色と艶は良いかなどを細かく厳しく点検します。この厳しい点検に合格した瓦のみが、マルアサの正式な製品として選ばれます。

FLOW13梱包

大切な製品に傷やホコリが付かないように丁寧にしっかりと包装し、既定の枚数ごとの束になるように専用の結束器で梱包します。

FLOW14出荷

上記のような厳しい品質管理された工程と最終検品を終えると、いよいよ出荷作業となります。マルアサの職人達が、熱い想いを込めて作った「淡路のいぶし瓦」が、お客様の元へと運ばれて行きます。

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